■開催日

平成27年12月13日@秋葉原UDX

 

■動画

 

■講師

独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・火山研究部門
(併任)山梨県富士山科学研究所 特別客員研究員
高田 亮(たかだ あきら)先生

 

■概要

高田先生は、マグマがどのように存在し、どのように噴火(ふんか)するのかを研究しています。
今回は、どのようにマグマが吹き上げてくるのか(実験1)、どのように噴火して溶岩流となるのか(実験2)を通して、地球の中の勉強をしました。

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地球は、中心の「核(かく)」、かたい部分の「マントル」、外がわの「地殻(ちかく)」の3つの部分からできています。

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マントルは地表よりは高温ですが、液体ではなく、岩石。ゆっくりと流動し、マグマを発生させています。マグマは地表近くまで上昇し、マグマだまりを作ります。

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このマグマが地表に噴火したのが、火山です。

 

<実験1>

地球の中は見えませんが、マジックでかたい地球を透明(とうめい)でやわらかいゼラチンに、高温のマグマをさらさらのジュースにして、マグマが上昇して噴火するまでのしくみを実験で再現(さいげん)しました。

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<実験2>

きけんな爆発的噴火を、普段そうじでつかう重曹(じゅうそう)とクエン酸(さん)、石けんで安全なマグマを作り、とうめいビニールで中身が見える火山を組み立てて、爆発的噴火から溶岩流の噴火までのしくみを観察しました。

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■参加者

図1

 

 

■事務局から

2015年冬のプログラム(4回シリーズ)のテーマは、「地球とわたしたち」。

第1回目となる今回は、地球の内部をのぞきました。「火山を噴火させる実験」という、あまりこどもたちが体験したことのない実験だったので、募集から2日間で定員に達しました。

実験1では、お茶やジュースなどを使って噴火実験を行ったあと、応用編としてコカ・コーラを用いた実験をトライしましたが、実験前にコカ・コーラの炭酸が噴き出してしまい、残念ながら「大噴火」を見ることはできませんでした。しかしどのチームも自分たちなりの噴火を楽しむことができたようです。(洋服にコカ・コーラを被ってしまったお子さまには深くお詫び申し上げます。)

実験2でも、すべてのチームで爆発と溶岩流を観察することができました。

どちらの実験も、こどもたちが声をかけあい、協力しながら、実験に取り組みました!!

先生からは、次回は実際に富士山へ行き、地表などを観察しながら火山について学びましょう、というご提案をいただきました。

どうぞ楽しみにしていてください。